刑事弁護人としてあるべき姿

 最近私選で刑事弁護のご依頼をいただくことが多く、刑事弁護人についてブログを書こうと思っていたら、前回のブログから1か月も経ってしまいました。

 そして、清原逮捕のニュース。。。

 

 HPにも書かせていただいている通り、私は三度の飯より巨人戦が好きな野球ファンです。

 小学生の頃から年に数回は東京ドームに野球観戦に行っていましたが、私が生でホームランを見たのは清原選手が初めてでした。私は一塁側内野指定席に座っていましたが、彼から放たれたボールが一瞬でレフトスタンドに突き刺さり、会場が歓声で揺れた光景は今でも鮮明に目に焼き付いています。

 そんな彼が、こういうことになってしまって、私は正直かなり悲しいです。でも、同じ野球選手であった江夏豊のように立派に更生して、長い目で見たら指導者として日本の野球界をしょって立つような人材を育てて行ってほしいと思います。覚せい剤の所持や使用がいけないのは当然、でも生きていれば間違えることだってあります。間違えたらそれだけ道を戻って、どうしたら間違えないようにしたらいいのか考えればいいだけです。清原選手をこれからも支えてくれる人はまだまだいるはず。そういう人の期待を裏切らないように今後の人生を送っていってほしいと思います。陰ながら私も清原選手をこれからも応援していきたいです。

 

 さて、少し話がずれましたが、今日は刑事弁護人について思うことを書きたいと思います。

 まず、一つは刑事弁護人の役割について。

 たとえば、今回のように覚せい剤の使用・所持の事件だと、起訴前弁護で弁護人ができることはほとんどありません。被害者のいる犯罪だったら示談をとりつけることが弁護人の最大の仕事でありますが、被害者のいない覚せい剤事件などはせいぜい警察署に面会に行って依頼人を励ますくらいしかできません。

 それだったら、被害者なき犯罪については刑事弁護人がいらないじゃないかという話にもなりかねませんが、私はそうとは思いません。刑事弁護人の重要な役割のひとつに、自分の犯した罪と向き合わせ、どうしたら今後同じ過ちをしなくていいのかを一緒に考えるということも含まれると考えるからです。警察の留置施設に入ったことがある方はわかるかもしれませんが、逮捕されると本当に時間をもてあまします。何もすることがないので、普通の感覚を持った人は、否が応でも自分の犯した罪を考えるようになります。警察や検察は訴追側であるので(そうでない人も多いですが)依頼人を糾弾する趣旨のことを依頼人に話すことが多いでしょう。でも、弁護人はそういう孤独な中での唯一の味方ですから、依頼人と同じ目線でこれからのことを考えようとしてくれます(というか、私はそうです)。

 物事には必ず原因がある。同じように、犯罪に至ってしまったことには必ず原因がある。興味本位で犯罪する人もいますが、多くは何らかの悩みを抱えて犯罪にいたり、逮捕をされます。その原因を依頼人と同じ目線で、こういうことにならないようにするにはどうしたらいいのかを考えるのが弁護人だと思うのです。そういう意味では、刑事弁護人はソーシャルワーカーに似た側面があると思います。

 誤解を恐れずにいえば、だいたい量刑相場というのが決まっていて、多くの事件はだれが公判での弁護を担当しようが結果ははじめから決まっています。だからこそ、刑事弁護人の役割とか技量とかというのは、勾留期間中や公判期間中にどれだけ依頼人の心にアプローチして犯罪に至ってしまった原因を分析できたかというところに求められると思うのです。

 

 もう一つは、刑事弁護人の仕事・業務について。

 上記にも少し書きましたが、被害者のある犯罪の弁護人の最大の仕事=これだけと言っても過言ではないくらいの仕事は、被害者と示談をして被害届を取り下げてもらうこと。示談ができれば、釈放もされるし、ほぼ確実に起訴は免れます。

 では、示談に必要な弁護士の能力とは何かというところは、私は「誠意」と「スピード(フットワークの軽さ)」だと思います。犯罪をしてしまったことは問答無用で許されないことだけど、そういうことを承知で許してほしいと訴えること、(窃盗や詐欺などの財産罪の場合には賠償をすれば許してもらえる場合が多いですが)お金の問題じゃないけど誠意を示す一つの方法としてお金を受け取ってほしいということを訴えることです。つまり、何が言いたいかといえば、この種の仕事は、人対人という要素が大きく、被害者に自分を一人の人間として信用してもらえないかをどれだけ心に響かせることができるのかということが最も重要ではないかということです。民事事件の業務で必要なのは「交渉力」ですが、刑事事件の示談で必要なのは「人間力」だと思っています。

 これは私の考え方ですが、刑事事件の示談は若い弁護士の方がうまく行くことが多いんじゃないのかなと思います。若いほうが謙虚さをアピールできると思うし、変に策に陥らずにただ素直に申し訳ない気持ちを伝えることができると考えるからです。

 あとは、「スピード」です。こちらは許しを請う立場なのだから許してくれる気が変わらないうちに謝罪に行くこと。他の業務がどんなに忙しくても後回しにして被害者のもとにかけつけること。早く示談が成立すれば、依頼者も早く釈放されます。こういうフットワークの軽さも、加齢によってなくなってくるだろうから、この点でも若い弁護士の方が刑事弁護はいいんじゃないかなと思うところです。

 現在私は30歳でまだまだフレッシュですが、このように刑事弁護は若くないとできないと思っているので、刑事弁護はあと15年くらいやったらやめようと思います。私は刑事弁護を数ある業務のうちの1つとしてとらえているので、もちろん刑事弁護には私なりの信念をもってやっていますが、フレッシュなときにたくさん刑事弁護人として活動して、年齢的体力的にきついと思ったらスパッとやめるつもりです。

 それまでは、私を必要としてくれる依頼者のために、数多くの依頼者の更生に少しでもお役に立てるように、精一杯刑事弁護人としての仕事を全うしていきたいと思います。

 

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 まとまりませんが、刑事弁護人について思うところを述べてみました。

 

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