薄利多売の弁護士に人生をゆだねることの危険性

良い記事。

今は弁護士が増えていて、ちゃんとしていない人が弁護士になっているわけがないという一般の方からする大原則が、現在は前提を失っていることを的確に指摘する記事です。

まず、弁護士の仕事のやり方として上手い下手とかいう次元ではなく(私はグレーのところを白にしたり黒にしたりする弁護士が上手い下手の部類になると思いますがその次元ではなく)、基本的な知識がなかったり、コミュニケーション能力がやばいのではないかという点で(普通だったら白のはずのものを弁護士のせいで黒にしてしまったりその逆もしかりという意味です)、弁護士として備えていなくてはならない素養を備えていない弁護士はそこそこ遭遇します。風邪の症状で診察を受けに行ったら、湿布貼っておけば熱が下がって咳が止まりますよと医師に言われる次元の話をしています。

たぶんそういう弁護士に仕事を依頼してしまう依頼者は、専門用語をまくしたてられてその弁護士のことをよくわからなかったり、(前述した大原則は存在するとの勘違いに基づいて)費用が安いからといってその弁護士に自分の人生をまかせてしまったからなのかなと思います。

だからまず、私が言いたいこととしては、人生の岐路に立ったなら、複数の弁護士に相談して、自分が信頼できると決断できるような先生に自分の人生を預けるべきということ。例えば、10人の弁護士に相談に行って、9人が「これは厳しい」と言っているのに「全然いけますよ」という1人の弁護士に相談したら、それはリスクが伴うのは一般常識からしたら当然のことです。そのリスクを承知でその先生に依頼するのは人生の選択としてありだとは思いますが、その先生が失敗したからと言って自分のリスク管理の甘さを棚上げしてその弁護士を責めるのは筋違いです。

私はラーメン食べ歩きが趣味なのですが、まずは食べログで点数の高いところを検索して、実際にその店が出すラーメンを自分の自分の確かめてみて、おいしかったらリピートします。「自分の舌で確かめてみて」ということが重要で、もし万が一私が気に行ったお店のスープに変なものが含まれていたとしても、私はその店を責めたりしません。なぜなら私の判断でその店に何度も通っているのだから。飲食店だったらこういうのは常識だと思うのですが、現在の弁護士業界でもこういう常識がまかり通っているということを一般の方も強く認識すべきです。

あと、費用的な問題ですが、この記事で引用される弁護士と面談せずにその弁護士に仕事依頼してしまった「被害者」さんですが、前述した大原則が現在でも妥当しているという勘違いをしてしまった(調査不足だった)ということに加えて、事務員が本質的な部分の対応をすることのやばさに気づかなかったということで、「ただ自分が悪いだけなんじゃないの?」と思っています。弁護士の報酬は相談料の相場で1万0800円/時間、事務員さんの給料は良くて1500円/時間なのですから、商売のことを考えれば、弁護士としては事務員さんにできるだけ自分の仕事をやってもらいたいと思うのは当然です。

私はこういうのが嫌いなので、私は弁護士として人生の岐路に向き合わないといけないときは私自身がお客さんと向き合わないといけないというプライドをもっているので、自分が責任を持てる範囲でしかご依頼を受けません(着手金がお支払いいただけないという理由で、ご依頼をお断りしたことも何件があります)。ですから、当事務所の弁護士費用は、木更津相場からして5万円程度高めです(都内の法律事務所の相場からしたら比較できないほど安価ではありますが)。弁護士に依頼するということ自体が人生の岐路なのですから、リスクはあるけど5万円を節約してでも安く弁護士を雇いたいというお客さんは薄利多売の弁護士に自分の人生を託せばいいと思うし(この意味で薄利多売の弁護士は需要があるのだと思います)、少し金額自体は高いけど自分の人生の方向性としたら安価だし安心できる先生に頼みたいと思ったら当事務所のような方向性の事務所に依頼したらいいと思うのです。私からしたら、前者のような方は、手元に500円しかないのに、銀座の九兵衛に行って「適当に握ってもらって日本酒も好きなだけ飲ませていただけますか」といったり、スシローに行って「こんなまずい寿司食えるかー!」と言っているのと寸分たがいません。

何が言いたいのかといえば、現代社会では、弁護士業界も「安かろう悪かろう」の原則がまかり通っているということ。「弁護士なのだから、ちゃんとに私の人生を守ってもらえる」という神話は前提を失っており、薄利多売の弁護士に自分の人生をゆだねるのは相応のリスクを伴うものであること。

 

https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20170405-00069563/

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