人工知能は弁護士にとってかわることができるか。

こんにちは。

また間があいてしまいました。

時間が作れないのもあるのですが、ネタ切れ感もあるので、ネタドシドシ募集しておりますね。

さて、私はかずさ青年会議所に所属しておりますが、来年は専務理事を仰せつかりました。指名していただけたことは大変光栄なので、その期待に恥じぬよう頑張っていきたいと思っています。

それで、次年度に向けた活動が始まり、理事長の右腕の私は若干ドタバタしています。そこで理事長がお話しされていた、「人工知能が人間の仕事に代わる未来が来るのか」について考えることがあったので、今日はそれについて書きたいと思います。

私は弁護士なので、弁護士の仕事が人工知能に代わられるかどうかということを述べますが、結論としては、合理性が追求できる分野は人工知能に代わられるけど、そうでない分野については人工知能がとってかわることはできないと考えています。

たとえば、前者の例としては、交通事故や破産の分野でしょう。人間ドラマとかそういうのはなくて、お金がたくさんとれれば文句なしだし、借金が棒引きになれば依頼者からのクレームなどあり得ないからです。

それに対して後者は、当事務所の主要案件である離婚や、遺産分割、労働問題、刑事事件などが代表でしょう。これらの分野は、必ずしも合理性が妥当しない場合がありますから、お客さんの人生と向き合わなくてはいけませんから、人の気持ちがわからない人工知能は弁護士は仕事など務まりません。

例えば、離婚問題だとしたら、なぜその人が離婚したいと思っているのかという点について共感しなかったら、事件処理などできないと思います。離婚というのはいわば人生のターニングポイントなわけですが、自分に共感してくれない弁護士に自分の人生を託したいお客さんなどいないはずです。刑事事件もしかりでしょう。人工知能は人の気持ちなどわからないわけですから、人工知能に相談しても、たとえば法律上まったく通らないことを相談したとしたら、普通に一蹴されるのだと思います。仮に法律上通らないことのご相談だったとしても、なぜそれが通らないかを丁寧に相談者に説明して、頭も心も納得して帰ってもらうというのが弁護士の責任だと思うわけです。

ただ、これは的確な例が挙げられなくてふわっとした意見になってしまうかもしれないのですが、私はやっぱりどの時代になっても弁護士が必要なくなる社会ってないんじゃないかなと思っています。弁護士の仕事のひとつは、裁判所に提出する書類を作ることです。この書類は、ざっくりいうと、①当方に有利な証拠の指摘→②その証拠からどんな事実が推認されてどのような結論が導かれるのか(証拠評価)から成り立っています。人工知能だと、証拠の類型化ができますから、①の作業はできるでしょう。というか、引き出しの多さ的な意味では、人間よりも上手かもしれません。でも、②は違います。その物事をどのように見るかは人によって違うし、それをどういう風に言語化するかはまさにその人の個性によるのです。その人にしか書けない文章があって、お客さんはその弁護士の個性を買って事件を依頼していると思うの です。だから、日本の裁判制度が変わらない限りは、弁護士はいつの時代になっても、必要とされ続けると私は確信しています。

私がブログを書いているのは、私がどういう文章を書く人物なのかわかった状態でご依頼していただく方が安心だと思いますし、私がどういう考えや人間性を持っている人物なのかわかって依頼した方がお客様の安心につながると思っているからです。

まとまりませんが、こんな私でよければ、あなたの人生のターニングポイントのお手伝いをさせていただきます。